杭州観光
Sep. 10~14 '05
 杭州は浙江省の省都でその昔、呉越同舟の越の国です。銭塘江の大河が悠々と流れ北京~杭州大運河の南端に位置する杭州は山、湖、泉、庭園に囲まれ、その美しさから地上の楽園とも称せられてきました。そして、秦の時代(紀元前221~206年)に銭塘県が設立されて以来、2000年余りの歴史を持ち中国でも名高い歴史文化都市としてまた有数の観光都市として大きく発展しています。

西湖遊覧
 杭州観光のハイライトである西湖遊覧、1時間足らずの短い時間でしたが美しい湖とそれを取り囲む山並はまさに山紫水明の風情があり案内書を片手にシャッターを押し続けました。そして、西湖は東西3.3キロ、南北2.8キロ、周囲15キロの大きさがあり、その名は春秋時代の絶世の美女、西施に由来するといわれます。白楽天や蘇東坡など数多くの古来の詩人が歌に詠んだこの風景に接し、お腹の異変もなんとか直りそうです。この西湖には 「断橋残雪」、「平湖秋月」、「三潭印月」、「双峰挿雲」、「曲院風荷」「蘇堤春暁」、「花港観魚」、「南屏晩鐘」、「雷峰西照」、「柳浪聞鶯」と命名された「十景」があり、それぞれに特徴と由来や伝説があるようですが全て海からの眺めでした。時間があればそれぞれ十景の地を散策してみるのも楽しいことでしょう。

西冷橋付近の乗船場からの遊覧です
 

中山公園から見る西湖

左の島が湖心亭                  中山公園方面  
 

「平湖秋月」

錦帯橋

「断橋残雪」・・・中国の伝説「白蛇伝」の主人公の許仙と白素貞が始めて出会うところとして有名な場所

杭州市街を望む

「柳浪聞鶯」

雷峰塔の遠景

「三潭印月」・・・湖面にある塔のロウソクの灯が月に似る

蘇堤の船着場                    蘇堤の碑  
 

    蘇東坡の像                 蘇東坡が築いた蘇堤を散策
 

「雷峰夕照」・・・雷峰塔に夕日が映える光景が素晴らしい

「雷峰夕照」をバックに

蘇堤からみた花港方面

蘇小小の墓・・・南朝斉代の才色兼備の娼婦で有名な詩を残した人
      

西冷印社
 西冷印社は中国著名な学術団体で、創建されたのは光緒三十(1904)年のことという。中山公園の西に位置し、メインの建築物は柏堂で、社内に収蔵されている「三老読字忌日碑」は浙江省では最も古い石碑です。宝印山房では展示物以外に石碑、拓本、書画、印材などの販売も行なわれており、信頼の高い水墨画を一つ買いました。

  西冷印社正門                  西冷印社の全体図
 

柏 堂

 柏堂正面                    柏堂の内部
 

鳥居をくぐって中に                  蘇小小墓      
 

六和塔
 銭塘江のほとりに建つ六和塔は紀元970年に築かれた古い建造物で高さは60m。最上階に登ると銭塘江の美しい景色や杭州新開発区のビル群が一望できます。きょうは台風一過で素晴らしい青空が向かえてくれましたが、昨夜からの腹痛で苦しむ人もいて塔に登ったのは5、6人でした。しかし、私たちは一気に最上階まで上り、素晴らしい景色を満喫しました。

六和塔への入口
 

     これが雄大な六和塔             塔の内部・・・らせん状の階段がつづく
 

前方の橋は銭塘江大橋・・・橋の右手が杭州新開発区

小山の向こうが杭州市街

お腹の痛いのも忘れて一気に上がり、この景色に大満足!

銭塘江の雄大な流れ・・・旧暦8月の頃には有名な銭塘江・逆流現象が見られる

杭州名物料理・・・昼食の東坡肉と夕食の叫化鶏(こじきどり)料理

東坡が好んだという豚の角煮の「東坡肉」       若鶏のハスの葉包み焼の「叫化鶏」  
 

杭州蕭山国際空港・・・ようやく帰国できます
 

帰国の途中、機内から見えた富士山の絶景
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