自作パソコン9号機構築
Mar 23 '12
 自作パソコン9号機はちょうど1年ぶり、待ちにまった構築となります。自作パソコン8号機に使用していたほんの少しのパーツ以外は新たに選定したもので、メインのCPUやマザーボード、SSD、BD/DVDドライブ、サウンドカード、PC電源などを選定して構築。特に、構成のメインであるCPUに Core i7-3930K (物理6コアでHyper Threading Technologyにより12スレッドの同時実行が可能という最新パーツ)を選んでおり、そのCPUの性能をカバーする各種パーツを組み合わせています。パソコンの構築はいつもの調子で進みましたが、CPUの冷却に簡易水冷キットを採用したので組み立てに多少戸惑いました。全てのパーツを順序良くインストールし、ケーブル類はパソコンがオンストリームになった時点で整理しました。今回用いたマザーボードは私のお気に入りのASUS製の製品で、組み立ての要領は十分理解しているので作業は順調に進み約1日で起動できる状態になりました。早速、新構築機の電源ON、快い起動音がして立ち上がりました、がCPUの冷却が十分でなく過熱気味ということで、簡易水冷キットを早々に諦めて空冷ファンに切り替えました。そして再起動後、BIOSの調整(ファンの回転数などの設定)をしてOS(Windows 7 64bit) のインストールです、多少ドキドキしながら作業を進め、各種パーツドライバーのインストール、そして、利用するアプリケーションソフトのインストールさらに、それらソフトのアップデートを重ねて基本的な構築は終了しました。OSと全てのアプリケーションソフトはSSDにインストールしてパソコンの起動やアプリケーションソフトの操作性の向上をはかっています、やはり期待にたがわぬ素晴らしい操作性の自作パソコン9号機が出来上がったのです。
 ところが、これからがキュウキュウの連続で順調に稼働出来るようになるまで小一週間かかってしまいました。その最大の問題点はパソコンが何らかの影響でストップ(フリーズ)してしまい、画面もマウスもピタリと止まってしまうのです。これが日に何度も起こるようになり、パソコンのリセットを繰り返すようになりました。停止の原因がソフトなのかハードなのかあるいはその組み合わせなのか、この複雑で難解な問題をどう解決したらよいのか・・悪戦苦闘は一週間近くも続きました。そして結論から書きますと、インストールしたSSDが原因と考えられ、違うメーカー製のSSDに取り換えたところ、突然停止するというドキッとする現象はほぼなくなりました。が、SSDを替えてもその後2回ばかり同様の現象が発生しましたよって、最後の思いつきでBIOSのアップデートを試みることにしたのです。このBIOSの更新というのは時にはパソコンがダウンするなどの致命的なリスクを伴うと聞いていたので、まさに恐るおそるのアップデートでした。がそのアップデードが功を奏したのか4日後の今現在、パソコンをかなり酷使しながら動かしていますが、停止するなどの異常現象は一度もなく順調に稼働しています、もうこれで大丈夫でしょう・・・。もちろん異常状態の時には、BIOSの見直し(CPUやケーシング用ファンの設定変更)やメモリソケットへのメモリモジュールの差し換えなどハード面でもいろいろと改善を試みてはいますが・・・。なお、ケース内の風の流れをリアーからフロント方向へと変えています、ファンの回転数は600rpm前後とやや遅い速度で回転しているので極めて静かです。そして、ケース内が比較的広く余裕があるので冷却性については特に問題はなさそうです。
 最近は経験も積んで、自作パソコンの構築はそう難しいテーマではないとタカをくくっていたところ、今回の自作パソコン9号機では難問に突き当たりお蔭様で嫌というほどの勉強をさせられました。この貴重な体験を直ぐにも生かしたいと思いますが、自作パソコンの構築はもうこれが最後と心に決めていましたので、多少の心残りはしています。ただ将来は費用をかけない中古部品だけの自作パソコンを完成させてみたいと今は思っているところです。そして、順調に稼働している自作パソコン9号機は新CPUを中心とした高性能機を目指して構築しただけに、パソコンの起動、停止動作もきわめて速く、アプリケーションソフトの操作性に関しても格段の向上を見せています。さらに、新しいサウンドカードの採用でオーディオパフォーマンスもなかなかのものとなり、音楽を聴くのも楽しみとなりました。順調に動いている自作パソコン9号機、これからのRAW写真の現像・レタッチやビデオ編集などで大いに威力を発揮してくれるものと期待しています。

    追 記 (Aug. 28 '12)
 簡易水冷キット(CORSAIR製 CWCH80)の装着に再トライし、ようやく正しいセッティングができ順調に稼働しています。この装着により冷却性能も向上しCPUのOC(オーバークロック)にも対応できたので現在、約20%アップのOCで動かしています(定格3.2MHzを3.9MHzにOC)。なお、ポンプのペリフェラル4pin(2pin)は電源に繋ぎ、3pin(1pin)はマザーボードのCPUファンコネクターに接続。エアーフローは吸気(リアー→フロント)とし、上部のファン(180mm)も吸気側に変更しました。そして最近分かったことで、世間でKernel-Power 41問題というのがあることを・・・。よくよく調べたら、自作パソコン9号機が起動当初に頻繁に発生したフリーズするという現象は実は、そのKernel-Power 41問題だったというのです。その原因はいろいろ複雑な組み合わせで発生するようで、その完全な解決策は未だ見い出されていないようです。現在、この自作パソコン9号機ではこのフリーズするという現象はほとんどなくなっていますが、今後も気になるところではあります。

   追 記 (Sep. 13 '12)
 PCケースを新たに購入(CORSAIR製 CC8001DW)して再組立を実施。エアフローを(フロント→リアー)に変えることによってケース内の冷却性能はかなり向上したと思われます。

   追 記 (Dec. 10 '12)
 OSをWindows 7からWindows 8 Proにアップグレードしました。いろいろと苦労した一週間でしたが今は最高の状態で動いています。なお、最近になってビデオカードもやや高性能パーツに差し替えました。
                       
                     * Windows 8 Proにアップグレード顛末記はこちら

自作パソコン9号機の構築開始・・・マザーボードと電源の取り付け

マザーボードは最新のLGA2011ソケット搭載、CPUはCore i7 3930K(右の小さな写真)

CPU(Core i7 3930K)を取り付けたところ

完成・・・3チャンバー構造で冷却性能とメンテナンス性が向上

アングルを変えて見る・・・簡易水冷キットのファンはトップに付ける

簡易水冷キットとSSD×1、HDD×3 を見る

電源ケーブルやフロントアクセスのケーブルは裏配線として冷却能をアップ

正面外観

自作パソコン9号機の構成
種別 メーカー名 製品名 価格 購入先
CPU Intel Core i7 3930K BOX

・形状:LGA2011  コア数:6/(12スレッド)
・動作クロック(周波数) 3.2GHzターボブースト時最大3.8GHz
・3次キャッシュ(L3) 12MB
・Max TDP 130W    
・メモリーの種類 DDR3-1066/1333/1600
・CPUクーラーなし

             ↓      (’13.12.25)
Core i7 4930K BOX

・形状:LGA2011  コア数:6/(12スレッド)
・動作クロック(周波数) 3.4GHzターボブースト時最大3.9GHz
・3次キャッシュ(L3) 12MB
・命令セット; 64Bit
・Max TDP 130W    
・メモリーの種類 DDR3-1333/1600/1866
・CPUクーラーなし
 ※ CPUの交換ではOSの再インストールは必要 ない、デバ
イスマネージャーで不明デバイスが表示されたので、マザーボードの最新ドライバをインストールして対処した。

49,740.-








58,980.-







BESTDO








1's PCワンズ






マザーボード ASUS製 P9X79 PRO

・ソケット形状:LGA2011
・Intel X79チップセット採用
・Core i7 CPUに対応
・DDR3メモリー×8枚(最大64GB)対応
・PCI Express 3.0に対応 PCI Expressx16スロット×4、x1スロット×2
・SATA 6Gb/s×4、SATA 3Gb/s×4、eSATA6Gb/s×2
・USB 3.0×6、USB 2.0×12
・オーディオ機能: Realtek ALC898 8チャンネルHDオーデ
ィオ コーデック 192khz/24bit ロスレスサウンド対応  光デジタルS/PDIF 出力ポート(バックパネル)
・Bluetooth 2.1+EDR無線機能搭載
・GPUなし(別途ビデオカードが必要)

25,000.- 風見鶏
メモリ A-DATA AX3U1600GC4G9-2G (DDR3 PC3-12800 4GB 2枚組)
                 
・規格:PC3-12800 (DDR3 1600)
・メモリ4GB×6 計24GB
・動作クロック: 1600MHz   
・モジュール240pin DIMM
  
7,960.-
8,000.-
エディオンイードットコム


ストレージ











ストレージ



 


[SSD]
Buffalo










[HDD]
Seagate




SSD-N256S/PM3P

・Serial ATA(1.0~3.0)接続/256GB(Serial ATA 6Gbps対応)
・搭載フラッシュメモリー MLC
・(PLDS)社製SSDを採用。コントローラーにMarvell社製、
メモリーは東芝製NANDフラッ シュを搭載


Barracuda 7200.11 ST3750330AS×2

・SerialATA2  3Gb/s  NCQ 
・750GB×2=1、500GB(1.5TB)
・7200rpm / 32MB cache
・HDCP対応

・Seagate 3.5インチ ST3000DM001 1TBプラッタ採用
・SerialATA3  6Gb/s  NCQ 
・3、000GB(3.0TB)
・7200rpm / 64MB cache
・HDCP対応          (’12.9.13に追加)
  
41,558.-







23,300.-




10,355.-
 

イートレンド






Faith Internet Shop



アマゾン


グラフィックスボード(ビデオカード) MSI N660GTX Twin Frozr III OC

・チップ: NVIDIA GeForce GTX660
・接続: PCI Express x16 (3.0対応)
・メモリ種類と容量: GDDR5 SDRAM 2GB
・メモリバス幅: 192bit
・コア/メモリクロック: 1033MHz/6008MHz(256bit)
・モニタ出力: DVI-I/DVI-D/HDMI/DisplayPort
・API: DirectX11(Shader Model 5.0)/ OpenGL 4.2
・補助電源: 6ピン×1

19,698.- ドスパラ
サウンドカード Creative  PCIe Sound Blaster Recon3D Professional Audio

・IF;PCI Express x 1
・アナログ入力;24bit / 96kHz / ステレオ
・アナログ出力;24bit/96kHz/ステレオまたは24bit/48kHz/5.1ch
・デジタル入出力;光1系統:16bit/24bit・44.1/48/96kHz
   (AC-3/DTSパススルー出力可、Dolby Digital Live出力可
・Dolby Digital Live機能によるデジタルエンターテイメントソリューションやアナログオーディオアンプへの出力、レコードからの録音にも利用可能
・対応OS;Windows 7 (32-bit、または64-bit) 
  
15,060.-  アマゾン 
BD/DVD/CD
  ドライブ
パイオニア BDR-S07J-W

・記録ディスク BD/DVD/CD
・再生ディスク BD/DVD/CD
・バッファ4MB
・BD(1層メディア25GB、2層メディア50GB)に加え、BDXL™規格に対応したすべてのディスク(BD-R XL:3層メディア100GB、BD-R XL:4層メディア128GB、BD-RE XL:3層メディア100GB)への記録と再生が可能。さらに、BDXL™対応PC用ドライブとして初めてBDに12倍速で、BDXL™ディスクに6倍速で記録することが可能。

20,467.- イートレンド
PCケース Corsair CC8001DW (フルタワー)

・対応規格 :E-ATX、ATX、Micro ATX
・主素材:アルミニウム+スチール
・5.25インチベイ×5
・3.5インチホットスワップベイ×5
・3.5インチシャドウベイ×2
・拡張スロット×7
・ケースファン:3基(140×140×25mm 約1000rpm)

32,970.- PC DEPOT
リーダー/ライター  Buffalo  BSCR09U3WH

・USB3.0に対応した超高速のカードリーダー/ライター
・6種類のメディアに対応。SDXC UHS-Iやメモリースティック PRO-HG duo、コンパクトフラッシュなど
・5インチベイ用小物ケースにセットして使う 
2,500.-  アマゾン 
USB3.0ボード  Buffalo  (IFC-PCIE4U3S)

・対応バス: PCI Express x1 (Rev.2、Rev.1)
・規格: USB3.0/USB2.0
3,218.-  アマゾン 
電源 Abee ZE-850EZⅡ

・ATX12V Ver.2.3準拠(SSI-EPS12V互換)
・150mm×86mm×158mm
・ファン 静粛型135mm(自動制御機能付)
・定格出力 850W

18,800.- ツクモ
水冷キット  CORSAIR  Hydro-80 CWCH80

・Intel LGA2011やAMD AM3+/FM1に対応した水冷一体型のCPUクーラー
・静音120mmファンを2個搭載
・ワンタッチでファンの回転数を1300/2000/2600rpmに調整可能
  (Aug. 28 '12に装着する)
10,630.-  ツクモ 
OS Microsoft Windows 7 Home Premium (64bit)OEM版(Core i7 3930K BOX)セット
からWindows 8 Proにアップグレード(’12.12.9)

Microsoft Windows 8 Pro 発売記念優待版 (XP・Vista・7からのアップグレード専用)

 ※ Windows 8.1 Pro 64bit にアップグレード(’13.10.26)

11,440.-



5,280.-



BESTDO



アマゾン


液晶ディスプレイ BenQ Japan 27型LCDワイドモニター M2700HD(ノングレア・・・非光沢)

・解像度1920×1080ドット(HD 1080)
・入力端子: ミニD-Sub15ピン/DVI-D(HDCP対応)
 /HDMI 1.3x2コンポーネント端子/ビデオコンポジット端子
 /Sビデオ端子
・輝度400CD/㎡  
・コントラスト比1000:1 (DCR:50000:1 )
・応答速度5ms(2ms(GTG)
・ 視野角左右170度 上下160度

             ↓      (’14 1 12)
27型LCDワイドモニター GW2760HS(ノングレア・・・非光沢)

・Eye-careディスプレイ(フリッカーフリー)
・解像度1920×1080ドット
・入力端子:  ミニD-Sub15ピン/DVI-D(HDCP対応)/HDMI
・輝度300CD/㎡  
・コントラスト比: 3000:1 (DCR:2000万:1 )
・応答速度; 12ms(GTG 4ms)
・ 視野角左右178度 上下178度
               


27,659.-











23,800.-








アマゾン











e-TREND






PCスピーカー  オンキョー  GX-77M

・形式 アンプ内臓2ウエイ・バスレフ型
・定格周波数範囲 40~100KHz
・最大出力 15W+15W(4Ω)
 
17,000.-  ECカレントネット通販 
外付けHDD Buffalo HD-H1.0TU3 (ターブUSB機能、1TB、Windows 7(64bit)対応)

・インターフェース
 Universal Serial Bus 3.0 Specification Revision 1.0
 Universal Serial Bus Specification Revision 2.0
・データ転送速度: USB3.0:最大5Gbps USB2.0:最大480Mbps
・シーク時間:最大11ms  

14,250.- アマゾン
その他    キーボード、マウスはロジクール品 約10,000.- ネットショップ

ベンチマーク結果  OS: Windows 8.1(64bit)
 SSDのWrirteとReadの値がハードディスク(HDD)の値に比べて4倍程度アップしています。接続はSerial ATA 6Gbps(このSSDの最大転送速度は規格値6Gbps)なのでより一層の高速化がはかられています。そして、Windows 7 64bit(OS)や全てのアプリケーションソフトもこのSSDにインストールしているのでパソコンの起動やシャットダウンの速さが格段に向上しました。

2.5インチSSD(256GB)・・HDDに比べて4倍性能アップ      2.5インチSSD(128GB SATA3)・・'13.12.6に追加  
 

2.5インチSSD(128GB SATA2)
 

3.5インチHDD(3TB)・・・SerialATA3  6Gb/s      Windows エクスペリエンスインデックスの評価
 

PC Wizard 2012のデータ・・・室温29℃、1時間運転

[追記]
 Windows 7 でスリープ状態から勝手に復帰・・・ この状態は過去に何度も経験してその都度対処してきました。今回、OSのインストール後はスリープ状態は問題なく機能していました、がマザーボードに付帯する各パーツのドライバーを全てアップデートしたところ、スリープにした途端すぐに復帰してしまう不具合が生じてしまいました。過去にはマウスやキーボード、ネットワークアダプターの電源管理で 「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」のチェックを外したりして改善を試みてきましたが、今回はこのことも含めてさらに突き詰めて調べたがうまくいきませんでした。それからしばらくして、次のことを試したところスリープが勝手に復帰する状態がなくなりホッとしました。先ず、「コントロ-ルパネル」-「電源オプション」に入り、「コンピューターがスリープ状態になる時間の変更」を選択、「詳細な電源設定の変更」 の文字があるのでここをクリックする。すると電源オプションのウインドーが出てくるので、「スリープ」の項目を開き(+をクリック)さらに、「スリープ解除タイマーの許可」を開いて「設定」を無効にする。この設定で、スリープ状態から勝手に復帰することはなくなりました。ただ、これはあくまでWindows 7での操作なので、Windows VistaやWindows XPではまた少し違った対応があるでしょう。
* Windows 8 Proにアップグレード顛末記はこちら
* デスクトップパソコンのサブ機として使用しているノートパソコン