CrystalDiskMark5 による測定と評価        (SSD&HDD)
July 30 '16
 自作パソコン6号機の構築(今から6年ほど前)で、初めてストレージの一つとしてSSD(128GB)を採用しました。 以来、自作パソコン機の構築ではOSのインストールデスクとしてSSDを用い、データ保存用としてはHDDを採用してその大容量化も図ってきました。6年ほど前のSSDの価格は容量128GBで3万円以上もしており、256GB になると5万円前後と極めて高価なものでした。それが6年後の今では、500GBのSSDでも1万5千円程度で購入できるようになり、パソコンの高機能化、高速化にはこのSSDの利用が欠かせないものになってきています。そして、SSDやHDDのベンチマークテストとして有名なCrystalDiskMark も最近になって、CrystalDiskMark 5 として大きくバージョンアップが図られています。以前のCrystalDiskMark 3 とは互換性がないようなので、当時のデータと比較評価することは出来ませんが、今回、最新のCrystalDiskMark 5 を用いたベンチテストを行い、SSDやHDDの性能比較をすると同時にCrystalDiskMark 5 の意味なども少しまとめてみました。


CrystalDiskMark 5 と CrystalDiskInfo のインストール

 まず、窓の杜のサイトからCrystalDiskMark 5 最新版をダンロード&インストールします。そして、各SSDやHDDのベンチマークを測定し、SSD同士またはHDDの比較やインターフェースの違いによる性能差なども確認してみました。用いたパソコンはデスクトップパソコン1台とノートパソコン2台で、いずれのOSもWindows 10です。
 それと、S.M.A.R.T.に対応したHDDの動作状況や健康状態がチェックできるCrystalDiskInfo も同じく窓の杜のベージからダンロード&インストールしました。

SSDやHDDの種類そして、インターフェースの違いによる性能比較

1) 2.5インチSSDの種類の違い

 2.5インチSSD(ADATA製256GB)   2.5インチSSD(Samsung製500GB)
 
ALLボタンを押すと全ての測定が実行される。通常はこの条件でAllを押して測定すると便利です。ADATA製SSD(256GB)はかなり以前に購入した製品で、Samsung製SSD(500GB)は最近手に入れたもの。Samsung製SSD(500GB)はWriteの項目で高い値を示しました。対応転送モードはいずれもSATA600です。


2.5インチSSD(ADATA製256GB)の情報・・・SATA600に接続

2.5インチSSD(Samsung製500GB)の情報・・・SATA600に接続

2.5インチSSD(Samsung製500GB)のベンチテストデータ内容

 ベンチテストデータの見方は
   Seq Q32T1・・・ マルチキュー&スレッド(Block Size=128KiB)
   4K Q32T1・・・ マルチキュー&スレッド(Block Size=4KiB)
   Seq・・・ シングルスレッド(Block Size=1MiB)
   4K・・・ シングルキュー&スレッド(Block Size=4KiB)

 CrystalDiskMark5にバージョンアップして、以前のデータとの比較が難しくなりました。ただ、SSDの性能評価では以前のバージョンに比べてその精度が格段に向上したようです。

2) 2.5インチSSD(Samsung製500GB)でインターフェースの違いを比較

SATA600に接続             SATA300に接続
 
SATA600の接続に比べてSATA300の接続データはいずれの項目も半分くらいの値に低下していました。やはり、インターフェース(転送モード)の違いによって大きくWrirteとReadの値が変わるということも分かりました。なお、SATA600はSATA3.0( (6Gbps)、SATA300はSATA2.0 (3Gbps)とも表示されます。

 3)ノートパソコンに用いた2.5インチSSD(Samsung製250GB)とHDD(1TB)の単純比較データ

2.5インチSSDSamsung製250GB)        HDD(1TB)    
 
 2.5インチHDD(1tb )ノートパソコンに内蔵したインストールディスク(SSD)とデータ保存用HDDの性能を単純比較した例です。圧倒的にSSDの性能が勝っており特に、Block Sizeが4KiBになると大きな違いが出てきます。

4) HDDの容量の違いで比較

  HDD(3T)                HDD(0.75TB)
 
 2.5インチhdd(1tb )HDD(3TB)はHDD(0.75TB)に比べてベンチテストでかなり高い値を示しました。このように、HDDの場合は容量が大きいほどベンチテストの値も高くなるようです。もちろん、HDDの種類やメーカーの違いで多少変わることも考えられます。